タコの生態から学ぶ!タコ釣りをする場所と狙いどころ【ポイント編】

タコの生態から学ぶ!タコ釣りをする場所と狙いどころ【ポイント編】
ElephantMask
前に書いたタコ釣りのお話しの続き!

 

さて、前回はタコ釣りに必要なタックルをご紹介しましたが、今回は具体的にどういったところでタコを釣ればいいのか?ってことですね。

あまり難しいことは考えずに、他の釣りと同じように考えればいいと思います。
つまり、タコがどんな生態で、どういった生活サイクルを送っているのか、ベイトは何か?ということを考えると狙うポイントが見えてくるかなーといった感じです。

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タコの生態

タコの生息域と食性

タコにも色々と種類がありますが、ここでは主に夏の釣りターゲット「マダコ」のことを書かせていただきます。
マダコはタコ目・マダコ科に属するタコで、東アジア沿海の熱帯・温帯海域に広く分布しています。

マダコは低水温に弱く水温が7℃以下になると深場に移動し、適水温は15~23℃で比較的暖かい海を好みます。

水深の浅いところから水深40mくらいまでの岩礁や砂礫などに生息します。真水はあまり好きではないようで汽水域には生息しません。また、夜行性のため昼は海底の岩穴や岩の割れ目に潜んで、夜にエビ・カニといった甲殻類や二枚貝を食べます

ちなみに、夜行性だからといって夜しか釣れないわけでもなく、昼間に隠れている巣穴近くでルアーなど興味があるものがあれば触りに来ます。
昼間は待ち伏せしている感じですね。

また、タコは体表の色を変えることができます。
これは、色素胞と呼ばれる器官によるもので、色素胞を縮めたり伸ばしたりさせることで、色素を凝縮、拡散させ周囲の色と同様の色を作り出し擬態を行います。擬態することで外敵から隠れ、獲物を待ち伏せするのに役立てています。

獲物を捕まえた際には、唾液に「チラミン」という毒素を分泌しているので、この唾液を注入して麻痺させます。
二枚貝は吸盤で貝殻を引っ張って開け、カニなどは脚で絞め、唾液で弱らせてから捕食します。

また、マダコは獲物を獲るときにはよく見て、捕らえた獲物を脚で触って確認し、吸盤で味を確認するといわれています。
視力・聴覚に優れているなんてことも言われているので、ラトル入りルアーは有効かなと思います。

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タコの寿命

タコの寿命は以外にも短く、だいたいのタコは1年で寿命を終えます。
中には2~3年生きる個体も居るようで、そういった個体は3㎏とかまで成長したりします。

タコは岩などの陰に楕円形の卵を産みます。
数万から十数万個の卵を産み、メスダコは卵が孵るまでは卵に新鮮な海水を送り快適な環境を整え、外敵からも卵を守ります。約1ヵ月で子ダコが生まれると、ほとんどのメスはその一生に幕を下ろします。

ちなみにタコの卵は黄白色で、藤の花に似ていることから「海藤花(かいとうげ)」とも呼ばれているそうです。
まれに蛸壺漁の蛸壺の中に卵を産みつけられていたりするのだとか。

タコの縄張り

タコはナワバリ意識が非常に高い生物で、成長するにしたがって自分のテリトリーを主張するようになります。
1匹が持つナワバリは、5m範囲内とも言われています。

自分のナワバリに他のタコが入ってきたら、追い出すため襲いかかる習性があります。
小さなタコならナワバリ主の大きなタコに殺されることもあるそうです。

タコジグなどタコの姿を模した仕掛けはこの習性を利用した釣りなのかなと思います。
前の記事には書きませんでしたが、岸壁沿いなどではこのタコジグでも釣ることができます。

岸壁の場合は、イガイなどが生息しているような場所が格好のエサ場になるので、岸壁の継ぎ目などもねらい目です。
そういった場所にタコジグを落とします。

↑これがタコジグ

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タコ漁の仕組み

タコにも天敵がいて真鯛やウツボなどが天敵として有名です。
タコは昼間に岩陰などに隠れていると書きましたが、こういった外敵から身を守るため岩陰に隠れています。

蛸壺漁はこの習性をうまく利用した漁で、蛸壺を海に沈め何日か置いて、引き上げるという感じです。
蛸壺の仕掛けはだいたい50~100個くらいの蛸壺がロープでつながっています。
先ほどのナワバリのことも考慮され、蛸壺同士の間隔を5m以上離した仕掛けになっています。

ちなみに最近の蛸壺はプラスチック製だそうです。
素焼きってイメージ強いですよね…。

まぁ、先日みつけたはぐれ蛸壺は素焼きでしたけどねw

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タコはどこにいるのか?釣り場所のまとめ

これらの生態などをもとに考えると、

1.岩礁帯、砂礫など身を隠したり、擬態できる環境
2.待ち伏せすることで獲物が通る場所や餌場、船の影や岸壁の継ぎ目など
3.冬は深場に移動するが、夏なら浅い場所にもチャンスあり!
4.ナワバリ意識を刺激するタコジグも効果的

てな感じになります。

実際に私が釣ったことある場所はこんな感じ。

何メートルか先まで岩場が続いている感じ。
この岩には牡蠣などの貝が貼り付いていたりします。

また、カニなんかもよく蠢いてます。

漁港内に停泊している漁船の影などもねらい目かなと思います。
他にも狙うべきポイントはあるのですが、大人の事情により書くのは差し控えますw

それでは、釣り方編に続きます!
ではでは。

 

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