今年からエギングを始めようとしているエギング超初心者のElephantMaskです、こんにちは。
今回の投稿は、またまた図書館で借りてきた本に関するレビューになります。
やはり、好敵手(イカ)と戦うには好敵手のことを研究し、知らないといけないと思うわけですね。
そこで2冊、生態や習性などについて書かれた本を読んでみました。
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富所 潤の著書「イカ先生のアオリイカ学」を読んでみた
イカ先生のアオリイカ学
これで釣りが100倍楽しくなる!
富所 潤 著 成山堂書店
富所 潤氏は「釣り百景」という釣り番組で見たことがあったので知っていました。
現役の整形外科医でshimanoのインストラクターもされているお方で、通称イカ先生。
そんなイカ先生が釣り人目線でアオリイカの疑問や、言い伝えを科学的に解明してくれています。
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アオリイカは実は3種類
アオリイカと一括りにしているけど、実はシロイカ・アカイカ・クァイカと3種類存在しているという話やそれぞれの生息域や平均的なサイズなどが異なるそうです。
一番大きくなるのはアカイカだそうですが、私が釣りをするエリアではシロイカしか釣れなさそう…
まぁ一般的にアオリイカと呼ばれているのがこのシロイカだそうです。
ちなみにクァイカは沖縄などの暖かい海でしか釣れないようです。
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アオリイカの行動パターン
アオリイカが1年でその寿命を終えるのは知っていましたが、日本海側と太平洋側に棲息するアオリイカそれぞれの行動パターンについて書かれていました。
詳しい内容は本を読んでもらえれば…というところですが、なんせ水温の低いのはダメなようで、秋~冬の寒くなる時期に暖かい水域を求めて移動するのだそうで。
そうなると日本海側は大移動。太平洋は冬場でも釣ることができる場所もあるということですね。
ちなみに、私の住む瀬戸内海沿岸では冬場の水温がかなり低くなるため、太平洋側へ移動してしまうそうです。
そのため11月~12月に徳島のアオリイカの漁獲量が一番高くなるのだとか。
逆に水温が高いのは平気なようで、30度の水温でも生きていけるらしい…。
また、日本海側と太平洋側のアオリイカが遺伝子レベルで別集団ってのも書かれていてなかなか面白かったです。
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餌木の歴史にも触れる
エギではなく、あえて「餌木」と書きますが、日本が発祥のルアーで海外でも釣具屋などでエギングという言葉が通じるという。
江戸時代に夜、漁に出た漁船の松明の欠片が海に落ちて、アオリイカがその落ちた欠片を抱いたことが元で生まれたといわれる。
そんな逸話は聞いたことがあったのですが、江戸時代から明治時代に実際に使われていたという餌木の写真も掲載されていたのが、なかなか興味深い。
江戸時代の餌木は模様などなく真っ黒。シルエット重視で色んな形があるのですが、明治時代には現代の私たちが使うエギの形をしていました。
なぜその形に落ち着いたのか?ということについても触れられており、一言で言い表すと「武士の勝負魂」ということでした。
気になった方は読んでみてほしいです。
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透明なイカが新鮮と思うなかれ
イカの味や料理についても書かれており、中でも印象に残ったのは透明なイカだからと言って新鮮ではないということ。
よくテレビのグルメ番組なんかで、まだ動いているような釣りたてを調理したイカの活け造りって透明ですよね?
まぁ、動いていたらもちろん新鮮でしょうけど、イカの透明度は鮮度を測るバロメーターにはなり得ないということです。
どういうことかというと、アオリイカを10℃で保存すると一番透明度が持続するという実験結果があるそうで、
10℃というのは3~4月、11月~12月の外気温で、この温度で12時間保存すると腐敗レベルになるということ。
なので透明だからといって新鮮ではないということだそうです。
あと、沖漬けは生きたままタレに漬けても意味ないよ、ってのも衝撃かつ納得でした。
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まとめ
その他、アオリイカの解剖や精莢の話やイカの色覚や視力、エギのカラーの話など読んでためになる内容でした。
これからエギングを始めてみようという私のような方はもちろんのこと、すでにエギングをされている方にも目から鱗の一冊ではないでしょうか?
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イカ・タコ ガイドブックを読んでみました
イカ・タコ ガイドブック
土屋 光太郎 著/山本 典暎・阿部 秀樹 写真
阪急コミュニケーションズ
こちらの本にもアオリイカが3種存在することが書かれていました。
ただ、イカ先生の本を読んでしまったので、こちらの本は図鑑として色々なイカの種類を流し見した程度です。
水中写真はどれも綺麗で、コブシメというイカの交接や産卵の写真や、マダコが卵を守っている写真など海中でのイカやタコの様子が掲載されているのは興味深かったです。
あ、アオリイカについて参考になったことがありました。
アオリイカの生息できる水温の許容範囲の下限は15℃で、春、水温が17~18℃になると沖合から岸近くに寄って来るということ。
産卵は4月中旬から8月にかけて水深2~10mの岩礁帯に行う。
産卵は交接の後すぐに始まり、ひとかたまり100~250本くらいの卵塊をつくる。
↑ここですね。具体的な水温や時期が書いてあったので。(イカ先生の本にも15℃以上とは書いてあったけど)
17~18℃ってのが具体的だったのでひとつの目安になりそう。水温はよく注意しておいた方がいいと思いました。
てか、水温計なんて持ってないけど…。
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さいごに
…いかがでしたか?
春に向けて、アオリイカの勉強中って感じです。
敵を知り、己を知れば百戦危うからず…ってやつですよ!
おっと、自己分析ができていないな。
エギのスイムテストとかしていかないと…とは思うものの居ないと分かっててやる気は起きないですねw
まぁそれ以前にもっと海に行けってハナシですが、なんせ最近寒くてなかなか海に足が向かないのよねー。
ボチボチやっていきますんで…ww
ではでは!